入り口 for somewhere
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2010年 08月 08日
今日は1700少し前に退勤できたので、久しぶりに居合の稽古へ。
って、久しぶりって… 去年9月頭の合宿以来だから、刀を腰に挿すのは、実に1年ぶり? ガチョーン しかも、自分はあんまりにもたくさん、汗を吹き出させて、刀も鞘の中もぎちゃぎちゃにしてしまうので、なんか、真剣はもったいないと、にぎったのは模擬刀だったし…。 すでに、去年、メタメタな稽古だったので、いわんや今夜の稽古においておや…。 それでも、兄弟子が抜いているときには、忍び寄って、揃い抜きをさせてもらった。去年も、久しぶりに稽古にいって、同じことをして、呼吸が合わなかったので、予想はしていたけれど、予想どおりだった。 以前は、普通に抜けば、大体呼吸が合ったし、合わなくても、自分の呼吸や間合を補正して、ピッタリと兄弟子にシンクロさせられていたのに、おかしいなぁ…。 ま、あんまりいい稽古はできなかった。 そんな自分が偉そうに論じるのもなんだけど… 武徳会以来の価値観なのだろうか? 現代の剣道では「前に出る」ことがとても重視される。 確かに、「前に出るんだ」という気概はとても大切だと思うけれど、とにもかくにも前に出ればいい、前に出ないのはいけない、という考えに囚われ、固執するのはどうなのだろうか? と思う。 なんでこんなことをいいだしたかというと… 先週、高校の合宿に行って、久しぶりに上段でいい撃ちが出せたから。 普通竹刀剣道で上段というと、左諸手上段だが、試合なり稽古なりで、中段で竹刀の切っ先を合わせて蹲居しているときには、右手右足が前にあるので、蹲居→「始め!」で上段にかぶるには、左足を前に踏みかえて左半身にならなければならない。このとき、どうやって踏み変えるのか? 1 右足を軸に、左足を一歩踏み出す 2 体幹を軸に、左右の足を同時に入れ替える 3 左足を軸に、右足を一歩下げる いろんな方法があるけれど、1〜3が主な方法だろう。 「前に出ろ」信奉者は、絶対に1を主張する。その上、「上段とは火の構え。攻めの構えだ。攻めの構えを採るというのに、まず前に出なくてどうするんだ?」のオマケつきの時も。まぁ、上段を採れば、ほとんどの場合、この指導を受けることになる。 でも、本当にそれでいいんだろうか? 先日の合宿には、某組織の機動隊を剣道で2つ渡ったあと、某部署でいまだ現役で上段を採って戦っている先輩もいらしていたので、どうお考えなのか、様子を見て、盗ませてもらえばよかったが、その時はこんな疑問が飛んでいたのが残念。 そうそう、話しはそれるが、最初、先輩が気がつかない内に、先輩の竹刀をじっくり見せてもらおうとおもったが、どうも敏感でちょっと自分が触っていると、ぱっとこっちを見て、ガードが固い。結局、「先輩、竹刀を見せてくださいっ」と頭を下げて、じっくり触らせてもらった。 で、自分の竹刀の柄は相当長いが、先輩の竹刀の柄の長さが自分のものとピッタリ合致。ちょっと嬉しかった。 話しをもどして… 「攻める」とか、「気攻め」について、とにかく「前に出る」という形に囚われるのはどうなのだろう? 余程、格が違う相手ならば、こちらが黙っていても下がってくれるかもしれない。でも、普通はなかなかそうはいかない。それに、竹刀剣道で上段をとったら、基本は左の片手撃ち=一足一刀の間合い、ハイカラな言葉でいえば、リーチが中段よりもずっと長くなる。だから、中段で切っ先を合わせた状態から、左足を踏み出して上段にかぶると、相手が2歩くらい下がってくれない限り、間合いが相当寸詰まりになってしまう。加えて、「前に出ろ」信奉者が多いので、蹲居から立ち上がる時に、向こうも半歩とか間合いを詰めるんだよなぁ…。そんな寸詰まりな間合いから撃っても、上段の良さは活かせない。 大切なのは、いつでも撃てるぞ、という気持ちが常に自信を保てながら動けるかどうかだとおもう。この気持ちをキープしながら気攻め=いつでも撃てる自信が相手にも伝わる状態 ができていれのなら、後ろに身体を下げても何ら問題はないはず。ただでさえ、中段同士で一足一刀の間合いでは、上段になって近すぎるのだから、僕はむしろ、右足を後ろに下げながら上段にかむる方がいいのではないかとおもう。ハッキリいって、寸詰まりだと中段から突き易いが、下がりながら構えると、上段からは撃ち込みやすく、中段の突きはとどきそうもなくなってくるので、かえって精神的優位に立てるはず。 考えてみたら、制定あらため全剣連居合でさえ、上段に構えるときは全て右足を引いて構えたっけ? …倒した相手への残心として上段を採るばっかりだから、ちょっと想定は違うけど。 でもね、神伝の中伝の業のほとんどは、下がりながら抜き付けるんだよな。相手との距離が詰まっているという想定で。でも、後ろに下がったから、気持ちも引いているというわけではけしてない。 今夜、中伝を抜きながら、「だから、やっぱり、蹲居(中段で互いに一足一刀の距離で切っ先合わせ)→上段にかぶるなら、身体は引きながら構えてなんの問題もない」と自分で再確認。
by LePetitPrince
| 2010-08-08 00:15
| Kendo/Iaido/Sword
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