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2004年 05月 13日
一般に、美術刀剣の世界では軍刀の拵は見下されているような風潮があると思う。しかし、僕は軍刀拵は結構好きだ。「日本刀」を帯剣したときの実用的な機能美という点では、重さのネックを除けば評価されていいものだと思う。
そんなことから、軍刀の拵が欲しいなぁ~、とは長いこと思っていた。しかし、拵だけでもつまらない。ある程度、まじめな刀が入った軍刀拵が欲しい。そんな思いから買ったのが、4月下旬の日記に載せた長光だった。 そんなわけで、試し切りに使って、折れたら折れたでいいような「ガタナ」の類ではあるが、市原長光(一龍子長光)は、軍装蒐集者の間では「監獄長光」の通り名でそこそこ知られているらしい。刀工大鑑などからは名鑑漏れしているが、結構、気をつけてみていると、それなりに流通している。 自分の手元にある長光は、軍刀として作成されたものとしては、そこそこのレベルのようであり、長光の作刀中ではごく普通のレベルなのかなぁ?と最近は思う。一度、「ええっ?これが本当に同じ市原長光の作刀?!」と眼を疑うようなものをみたことはあるが。 ・・・しかし、やはり戦局が悪化してくると、だめなんだなぁ。。。。 自分の長光は九八式に入っていて、ほとんど未使用のような感じだったが・・・三式軍刀に入った長光には全然いいものを見たことがない。現在、また、某オークションサイトで三式の長光が出品されているけれど・・・う~む、なんかやっぱり・・・ね^^; 長光も、刑務所勤務の傍らの鍛刀活動だったとはいえ、結構、才能のある方だったのではないかなぁ?と思う。もう20年、あるいはもう40年、活動期間が前後にずれていればと、なんだか物悲しい。最高の鉄で、最高の環境で、作刀に当たってもらいたかったと思う。
by LePetitPrince
| 2004-05-13 15:56
| Kendo/Iaido/Sword
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