入り口 for somewhere
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2006年 02月 07日
日本は贅沢な国になったので、バイクの売り方、買い方も変わったと思う。丁度10年強前、相当な開発途上にあったネパールとNIESの一国として工業・経済力を強めていた韓国でくらしてみて、つくづく思った。
ネパールでは、小さな町の鍛冶屋さんの家に居候していた。下町の町工場のように旋盤など工作機械も使っていたが、昔ながらの方法で、鉄床の上でトンテンカンもしていた。俺も相槌をうったりしていた。ただし、俺のところはコンプレッサをふいごの変わりに使っていたし、日本の刀匠がエアハンマを使うように、今はエアハンマが入っているかも? 鍛冶屋にいると、近所のバイク屋や車屋から溶接などの仕事も来るが、意外とブレーキパッドの形状修正の依頼が多かったりする。例えば、貿易商が香港でホンダのシティーを買って来たけれど、シティーのパッドが手に入らない。だから、大きさ、形が近い別のパッドを修正して合わせるのだ。 日本ではさすがにもう見られないと思っていたが、先月、うちのショップのシャチョーが思いっきり同じことをやっていた。ないパッドを金鋸とドリルを使って製作。人によっては「そんなことして危なくないんですか?」と驚いているが、台座の形が変わっただけなのだからなんてことないでしょう。シャチョーによればパッドを改めて台座に張り付けて再利用とか、かつてはやっていたというし。確かに、パッドの台座の鉄を捨てるのはあまりにもったいないな。 本題に入る前に随分と回りくどい話をしたが、お世話になっているショップのシャチョーはいろいろと手業を持っている。歪んだブレーキディスクの修正も手業で行う。 って、一度、やり方を教えてもらうと、案外簡単。手順としてはスポークを張るのと同じようなものだが、もっと簡単かも。ホイールの歪みを見つけるのと同じ方法でディスクの歪み部分を見つけたら、あとはでかいモンキーでディスクを挾んでグニグニ曲げ戻したり、フローティングのリベット部分をプラハンでガチガチぶっ叩いてやればいい。気分的には歪んだシートレールや捩じれたフォークを戻すために蹴っ飛ばす感じだろう。 あとはあまり神経質にならないことが肝要かな?どんなディスクも多少の歪みがある。走ってブレーキをかけて分からない歪みなら、許容範囲だと思うべし。 意外と、品質の高い工業製品と贅沢に慣れた日本では、悪徳ショップが「ほら、歪んでる!交換しないと大変だ!」と歪みを示しながら客の不安に付け込むと、バンバン新品交換でお金を作れるかな?どんなディスクでも多少の歪みがあるけれど、新品はやはり中古に比べて歪みが少ないし、新品の時に、歪みが皆無であるかのように見せれば騙すのに苦労はない(爆)
by LePetitPrince
| 2006-02-07 13:34
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